日本語教師資格:私の考える養成校・検定のメリットとデメリット



このブログを検索する方は”日本語教師を目指している人”が多いようなので、養成校修了・検定合格者の私が、2つのメリット・デメリットを改めて考えてみることにしました。


そもそも日本語教師になるには?

現在、国内の日本語学校で日本語教師になるには以下の資格が求められます。(簡単にまとめました。)

1)大学や大学院で日本語教育に関する単位を26単位以上履修&卒業した人
2)日本語教育能力検定試験 合格
3)学士+420時間カリキュラム修了

実は4)に1~3レベルの能力があると思われる人…とあるのですが、これから目指す人には関係ないので割愛します。




改めて私の経歴



2015年1月~2016年4月
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座420時間カリキュラム修了


2017年12月
日本語教育能力検定試験 合格


2017年4月~現在 
放送大学「人間と文化コース」在学



養成校在籍中に就職活動を行い、修了後すぐに日本語学校の非常勤講師として働き始めました。現在は学士取得を目指して、放送大学に在籍しています。







養成校のメリット



①プロの先生にすぐ質問できる



養成校では経験豊富な先生に教えてもらえます。

この日本語のどこが学習者にとって躓きやすのか…など現場で積む経験を一足早く知ることができます。


もちろん、授業中の質問や、もっと知りたいこと等を直接聞くことができます。

学校で必要な教材を購入しますが、その本が自分に合わなかったとき、他のオススメの書籍などを紹介してくれる先生もいらっしゃいました。

私は文法書が合わなかったので、他のものを紹介していただき、それを今も使っています。





②イメージがつかみやすい



現場のことを教えてもらえたり、更に実習もあるので、実際の働くイメージをつかみやすいです。卒業生の方が養成校にお話をしに来てくれるイベントなどもあり、働く環境をより身近に感じられます。





③色々な教材を手にできる



養成校では初めに必要な教材を購入しますが、世の中にはさまざまな教材があり、いろいろな専門書があります。

本屋やインターネットで見てもいいですが、養成校にはある程度の教材を揃えていることろが多いです。

実際に私が実習の時に面白いと感じた教科書を、卒業後に本屋さんで購入しました。







④同期の仲間ができる



日本語業界にいると、先輩に”横のつながりを大切にするように”とよく言われます。

私も同じことを言います。「横のつながりは大切です!」

私は卒業後日本語学校の非常勤として働き始めましたが、その学校を紹介してくれたのは養成校の卒業生(先輩)だったのです。


養成校内で、日本語学校の合同説明会があったのですが軒並み「学士がないと…」と言われてしまい、私は採用基準を満たせませんでした。

でも、その待ち時間で仲良くなった先輩が学校を紹介してくださったんです。

養成校に所属することで卒業生との情報交換もできます。

私にとってはこれだけで養成校に通った意味があったと思っています。







⑤教育訓練給付金で最高10万円返ってくる



過去に雇用保険に一年以上加入していて制度利用が初めてであれば、”教育訓練給付金”で最高10万円までキャッシュバックされます。

養成校の費用は高額ですが、加入期間・通う年数などの基準を満たしていれば、こういった制度も利用することができます。







養成校のデメリット



①お金がかかる


養成校の費用は安くありません。
授業料だけでも高いのに、入学費・教材費・交通費…。
実習が始まれば教材作成で、画用紙・磁石・ポスカ…毎週百均に課金状態です。(笑)

ただ、私の通っていたヒューマンは早期割りやアプリ登録で入学費免除など、さまざまなキャンペーンを行っているので、一度調べてみることをお勧めします。

(私は運よく入学費は割引してもらえました。)





②相性の合わない先生だったら地獄



これは私の実体験なのですが…。

養成校では、経験ある先生が教えてくださいますが、たまに教師が足りないのか、専門外の講座を担当している先生がいたようです。(今は告示も変わったため、そのようなことはないと思いますが…。)

その授業中に質問をして怒られたことがありました。先生も専門外のことを聞かれてイライラしていたのかもしれません。でも、そこから私はその先生の授業を受けるのが嫌で、わざわざ県外へ振り替え授業を受けに行っていました。





③教育訓練給付金を受けるなら期間が決まっている



私がこの制度を使用したときは、1年~1年半で卒業しなければならないという決まりがありました。(今はわかりませんが…)

土日にも授業があるとはいえ、どうしてもフルタイムで働いている方には期間内の卒業は厳しいと思います。

実際にはそれでも卒業する強者もいましたが、実習の時は仕事・授業・教案・教材作成におわれてフラフラになりながら通っていました。







④予定の変更がうまくいかないことも



急な予定が入った場合、他の校舎で振り返られればいいのですが、うまい具合に同じ授業が開講されていないと、最短で半年後しか授業が受けられません…なんてことがあります。私はギリギリどうにか取れましたが、そういったことが確実にないとは言い切れないので、余裕をもって計画を立てられた方がいいと思います。









検定のメリット



①費用を抑えられる



検定でも勉強のための教材が必要なので、ある程度の投資は必要ですが、養成校ほど一気に十万単位のお金が飛んでいくことはありません。





②マイペースに一人でできる



人とかかわらず、マイペースに勉強できます。

分からないところをとことん調べたり、興味のある分野をとことん掘り下げたり…時間を自由に使えます。検定の勉強では何かしら高得点をマークできる得意分野があると計画が立てやすいので、自分の強みを知ることはオススメです。





③自信がつく



自力でやったという自信が付きます。

ただ学校に通った先生に言われる「勉強しましょう」と、何か資格を取る勉強をした先生に言われる「勉強しましょう」は、どちら良い悪いではなく、言われた方の印象が勝手に変わるようです。(実際に態度が変わる学生がいました。)

学生にどのような勉強法があるかを提示する引き出しを多く持てるので、独学もオススメです。





④学歴が関係ない



合格してしまえば学歴は関係ありません。入管が無敵カードにしています。(今のところ。将来はわかりませんが。)

もし、私のように学歴が高卒だったり、学士を持っていない方が国内の日本語学校で働くことを希望する場合、ほぼ確実にさけては通れない道です。が、逆に検定さえ持っていれば、どこでもOKです。学校によっては検定取得者に対して、時給の上げてくれるところもあります。









検定のデメリット



①モチベーションの維持



特に私のようなお怠けさんにはかなり痛いポイントではないでしょうか…。
私は落ちられない理由があったので死ぬ気で勉強して合格しましたが、日本語教師になるという明確でとても強い動機がなければ、孤独に学び続けることが向かない人もいるとは思います。私はそのタイプなので、今回はデメリットにしました。





②自分の学習パターンがわかってないと太刀打ちできない



日本語教育能力検定試験は、それなりに難しいです。宅建ほどではありませんが、合格率は大体20~25%のようです。更に問題3には記述もあります。

まったく独学で勉強したことがなく、日本語教育のビギナーなのであれば、初めは少して手こずるかもしれません。

実際に、私は既に現場に立っていましたが、本格的な独学は未経験でしたので、勉強の仕方から勉強することになりました。(笑)





③質問できる人がいない



詳しい方なら既にご存知かもしれませんが、日本語教育能力検定試験の過去問には答えに解説がありません。選択問題の答えが書いてあるだけです。

これが実に厄介です。日本語教育能力検定試験には落とす問題もあるため、「なんでこの問題でこれが答えなの?」というよくわからない問題もでます。

ネットでも独自に解説をつけている方もいますが、先生に直接質問して「これは捨て問です」とか「こういう理由だと思う」と答えてもらえれば、学習もはかどります。

実際に、私の通っていた養成校の先生は、出題者側として問題作成にかかわっていた方がいたので、通っている間に質問しまくっている生徒がいました。





④心細い



私は特に後がない人だったので、最後の方は学習の孤独感・緊張感に一人では耐え切れず、試験三日前からゲームをして現実逃避をしていました。(ここ笑うところです。)

結果受かったからよかったですが…。





⑤結局お金はかかる



養成校では、最低限必要な教材を指定されて強制購入しますが、検定合格者は就職が決まった時点で必要な教材を自分で調べて購入しなければなりません。

どういった教材がいいのか、自分に合うもの、学校の使用教材など、結局は買わなければならなくなります。







私なりの結論





学士ない人

金もない ☞絶対に検定
お金はある ☞養成校に通いながら検定合格





学士ある人


独学自信ナシ ☞養成校がオススメ
独学自信アリ ☞お金があるなら養成校、ないなら検定









こんな感じでしょうか。

それぞれのメリット・デメリットと自分の状況を鑑みて、ご自身にあったベストな選択をするお役に立てれば嬉しいです。