日本語学校掛け持ちLog


掛け持ち?

「掛け持ちしてたの!?」と他の同僚の先生にも驚かれたのですが
実は掛け持ちをしています。(笑)

A校で働き始めて4年目に突入した2019年。
今年の6月下旬まで話は遡ります。

学生が試験中にいくつかのルールを破ってしまいました。
A校では(ほとんどの学校が同じだと思いますが)ルールを破ったら0点です。
しかし担任(この学校では専任)は「学生と話したが、学生がやっていないというし、私も現場を押さえていないので点数を付けました」といったんですね。

色々突っ込みたいところはあるのですが、ここではぐっと飲みこんで…。

元々日本語教師という仕事に対して色々思う所がありました。
(不安は勿論、「この仕事は私に合っているのか」という疑問など)
そんなときにこの事件が起こったので、すべてが嫌になりました(笑)


「やってらんねぇ」( ゚Д゚)



でも、色々考えて「事務側から留学生の役に立ちたいな」と思い、日本語学校の事務で採用してもらった

…はず、なんですが!

お互いの人材派遣会社の行き違いがあり
何故か「将来的に専任になってくれる非常勤講師」として面接を受けている話になっていて(笑)
もうわけわからんww


結果的に「非常勤講師を掛け持ちしている」状況になりましたww

自分で書いていてもわけわからんのですが、掛け持ちをはじめて気付いたことがたくさんありました。
Twitterの先輩たちが「他の学校も見てからやめた方が良い」と助言してくれる理由も、何となくわかったのです。

なので、色々な状況で”日本語学校の掛け持ちを検討している人”の参考になればいいなと思い記事にします!



前提条件:A校とB校


まずは掛け持ちしている学校について、状況を書いておこうと思います。

A校

・開校10年以上(のはず)
 →今の会社が買い取った学校なので、何年なのかは不明です。

・私の勤続年数は3年で、今年で4年目になります。
 →私はヒューマンを卒業してすぐこちらでお世話になっているのでA校以外の日本語学校で勤務したことはありません。


B校

・開校5年弱(のはず)
 →一度傾きかけて、現在再建中。

・冬の始まりくらいからお世話になり始めました。
 →私にとっては2校目の日本語学校です。



コース

A校


【全4コース】
①4月入学/2年
②7月入学/1年9カ月
③10月入学/1年6カ月
④1月入学/1年3カ月

【良い所】
収益拡大が期待できる?
 →学校の利益として、ですね。私はこちら側にあまり関わっていないので詳しくはわかりませんが、収益が増えるのは想像できます。

【悪い所】
1年3カ月で進学は厳しいと思う
 →高校卒業して、お金もなく、0初級で入ってきた学生が「アルバイトしながら進学費用を稼いで大学へ行きたい」といった時は正直頭を抱えました。生活費を稼ぎ、日本語学校の学費を払いながら、大学費を貯金して、学校で日本語を0から勉強&EJUの勉強…。私なら無理です。これで専門学校へ行くと言うならまだいろいろ手段はあったのですが、EJU必須の大学希望となると…厳しいなぁというのが本音です。


B校


【全2コース】
①4月入学/2年
②10月入学/1年6カ月

【良い所】
1年3カ月コースがない


【悪い所】
学校の収益がすくなくなる?



まとめ


どちらが…というより、
1年3カ月コースはやめてほしい…!
A校の同僚の先生方とも話しているのですがマジでやめてほしい!!
実際に、1年3カ月コースで入学したまじめな学生が、
どうしても学費が足りないからと言ってオーバーワークしようとしていた(面談で気付いて、阻止したため未遂ですが…)なんてこともあったりして。

1年3カ月コースで入学させるなら、絶対に面接をしてほしいです。
面接せずに入ってくるんですよ、A校。それも論外だと思うのですが、PTするまで学生のレベルが分からぬのです。



レベル

A校

1から始まり、三カ月ごとに2、3,4クラスと半強制的に進級


【良い所】
クラスでいつ入学した学生なのか分かる
クラス名で学生のレベルが把握できる

【悪い所】
半強制的に進級するので、学生がかわいそう
今のクラスの勉強さえ分からないのに、上のクラスに行かなければならないのです。


B校

特になし。AM1・2・3/PM1・2…とあり、レベル分けするなら…。
AM2(中級)→AM2・PM1(初中級)→PM2(初級)…って感じです。

【良い所】
流動的なので、学生が自分に合ったクラスに入れる

【悪い所】
クラス名だけで学生のレベルが把握できない
卒業年数・入学時期のばらつきがある


まとめ

別にどっちでもいいけど、半強制的に進級する制度はやめた方が良いと思う



授業時間

A校

1コマ:45分(×4)
休憩1回:15分(×1)

例えば、13時から授業が始まるとしたら
13:00~14:30(1時間半授業)
14:30~14:45(15分休憩)
14:45~16:15(1時間半授業)


【良い所】
授業が早く終わる
人によっては「休憩時間いらないから早く帰りたい」というタイプもいますよね。

前半後半で授業が分けられる
教師側の感想(笑)私がこの時間割になれているからかも?前半でこれくらい終わらせて、残りは後半…とアバウトに組めるのは楽かもしれませんね。

【悪い所】
集中力が続かない
人間の集中力持続可能時間を超えていますからね(笑)私は45分で必ず休憩できるポイントを置いて(視覚教材を入れたり)教案を作って対応してしました。




B校

1コマ:45分(×4)
休憩3回:10分(×3)

例えば、13時から授業が始まるとしたら
13:00~13:45(45分授業)
13:45~13:55(10分休憩)
13:55~14:40(45分授業)
14:40~14:50(10分休憩)
14:50~15:35(45分授業)
15:35~15:45(10分休憩)
15:45~16:30(45分授業)


【良い所】
学生の集中力が続く
人間の集中力は90分が限界らしいです。(それでも波は15分周期)まぁ、自分が学生だったら90分なんて無理です(笑)

【悪い所】
途中で授業が切れる
慣れていなくて授業の組み方が悪い&カリとの相性があるのですが、どうしても授業がブツッと切れてしまう事があります。2コマで聴解の聴解の授業をしていた時に、問題2と3の間で休憩など。



まとめ

私はB校の方が良いと思いました。まだ私が慣れていないのもあって、やりにくさを感じますが学生のことを考えるなら集中力が切れる前に休憩を入れるのがベストではないかと…。




カリキュラム

A校

3カ月毎。
ターム休み明けにまとめて三か月分が出ます。


【良い所】
全体を俯瞰できる
三カ月でどこまで行くのかわかるので、全体を見ながら進められます。

【悪い所】
自由がない
この三カ月のカリは絶対に動かせないので、学生が躓こうが定着してなかろうが、授業の変更はできません。


B校

一カ月or1週間毎。
余裕があると一か月分でます。余裕がないと毎週月曜日に翌週分が出ます。
人が足りなんです…お察し下さい…。

【良い所】
変更がしやすい
「今日はここに時間がかかたので、もう少し時間を取りたいです」と伝えると、翌週は「先週の復習」の時間を作ってくれるので、学生にとってはいいのではないでしょうか。

【悪い所】
全体が俯瞰できない
勿論カリを作っている先生は「〇月にどこまで終わらせる」と考えてカリを組んでいますが、非常勤はもらったカリに沿って授業するだけなので全体を俯瞰することが難しいなと思います。

予定が立てにくい
私なんかは「来週は一日テスト監督だから、今週末は遊びまくろう」とか考えるタイプなので、予定が立てにくいのは辛いですね。


まとめ

学生のことを考えるなら、毎週毎がいいのかな~とも思いますが、全体を俯瞰する目も教師としては持っていたいので、いいとこどりができる方法があると良いなと思います。



人数


A校

教員数:50人弱
学生数:250人弱
クラス数:18くらい
クラス人数:1クラス、10~18人

B校

教員数:7人(多分)
学生数:40人弱
クラス数:4~5くらい
クラス人数:1クラス、8~12人


まとめ

学校が受け入れられる学生数が異なるので、比較はできませんが
1クラス10人以下って、素晴らしい!!
一人一人がよく見えるし、一人一人にスポットライトを何度も当てられるし全員が授業に参加できているというのが、よくわかります。これは告示が20人以下って決めているからですけど、告示を10人以下に変更してほしいです……!!


『雑談』
村上先生がTwitterで『「一斉授業で教師が教える」という呪いを解くのは難しい』と仰っていたので、確かにな~と思いました。

このブログの多読の記事で話しているように、私は個人作業が得意なタイプで、集団授業って正直苦手なんですね。(笑)一人一人に個性や特技・苦手な事・傾向があるのに、一斉授業って難しいと思うんですよ。

例えば私は「視覚型・実践・個人作業タイプ」なので、「聴解型・知識先行・集団作業タイプ」の勉強はあまり合わないんですよね。

本当に学生のことを考えるのであれば、学生の特徴に特化した、マンツーマンが一番だと思います。利益にはならないでしょうけど。



教材

A校


初級:語学留学生のための日本語ⅠⅡ
中級:中級へ行こう・中級を学ぼう(前・中)
上級:学ぼう!にほんご中上級・テーマ別 上級で学ぶ日本語


B校

初級:みんなの日本語Ⅱ
中級:中級へ行こう・中級を学ぼう(前・中)
上級:学ぼう!にほんご中上級



まとめ

私はヒューマンで教科書を使わない先生の実習を選び、A校は語学留を使っていたため、B校で初めてみん日を使うことになりました!

A校の同僚の先輩先生にも「いい所、悪い所はあるけれども、一度みん日を使って教えてみなさい」と言われていたので、とてもいい機会だったと思います。

そして、みん日の「教え方」も使うようになって、「今までの自分の文法分析は甘かったぁ」と反省しました。確かにみん日は細かすぎて「ん~。」と思う所もありますし、私は行動タスク型の教材が好きなので、みん日はあまり好きではないのですが、みん日を使った経験は私の力になったと思います!


【以下、教材URL】

絵がたくさんあり、学習者が飽きないようにタスク・練習が満載です。別売りの「フォローアップ問題集」もございます。


前編のIと同様、イラストや図が豊富で、新出語彙・文型をスムーズに導入できます。 初級後半の学習事項が20課にまとめられており、練習問題も充実。


1998年に出版されて以来、日本語教科書の定番としてロングセラーの『みんなの日本語初級I 本冊』が、より使いやすく生まれ変わりました。 整理された学習項目(文法シラバス)はそのままに、古くなった語彙を新しい語彙に差し替え、イラストを使った練習を増やしました。


『みんなの日本語 初級I 第2版 本冊』(第1課~第25課)に続く25課構成(第26~第50課)で、初級後半レベルの総合的な日本語力を身につけることを目的にしています。


初級終了後の日本語学習者を対象とした、日本語教科書の定番『中級へ行こう 日本語の文型と表現59』(2004年発行)の第2版です。


中級前半レベルの総合日本語教科書『中級を学ぼう 日本語の文型と表現56 中級前期』の改訂版です。 『中級へ行こう 日本語の文型と表現55 第2版』に続く、中級の総合教材として、「一般的な事柄や抽象的なテーマについて会話ができる」「多様な文章の読み書きができる」ことを目的としています。


「読む・書く・聞く・話す」の四技能の力をバランスよく、また統合的に学習できる教材。「日本語能力試験出題基準」2級及び1級の中から82の学習項目を取り上げている。


シリーズ第5弾。15課構成で、1課12時間程度を想定。続く「上級」と共に日本語能力試験1級合格や大学進学を目指す。各課、幅広いテーマに基づき、「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能を総合的にのばすことを目標とする。


日本語学習教材として定評ある「テーマ別」シリーズ上級編を10年ぶりに改訂。『テーマ別 中級から学ぶ日本語〈三訂版〉』の編集方針を踏襲する形で全15課を全面書き下ろし、全く新しい内容を盛り込んだ。



テスト・準備

A校

基本的にすべて専任(学校側)が準備。個人的に必要なものがあれば、非常勤が個人で準備するようになります。プリントのコピーもすべてしてくれるので、楽ですね。採点も専任がするので、非常勤は実施と回収のみになります。

B校

中間・期末試験は専任(学校側)が準備して、一週間前から非常勤が順番にテストの内容に問題がないかチェックします。使用プリントのコピーは個人で行います。そして、宿題は非常勤が作らなければなりません。(宿題は強制作成です)採点も回収日の先生が実施します。


まとめ

A校のコピーしてくれるのはありがたいですが、試験のチェックなどは何重にも行われるB校が良いですかね。
ただ、B校は宿題を文型が当たった非常勤が作り、翌日の人が採点しなければならないので、そこはかなり負担がかかります。勿論無給です。

私は宿題作成は自分の力が伸びるし、その問題で学生の定着度がはかれるのでいいと思うのですが、無給はダメだと思う
でも、雇用契約書に「付随業務も含む」って書いてあるんですよね~。そういう事ですかね~。


試験対策

A校

・EJUの対策はなし。

・JLPTは授業後(放課後)の時間に希望者を募って開催。
 →対策授業は専任が行い、非常勤はノータッチです。

B校

・EJUの対策はなし。

・JLPTは授業内で実施。
 →JLPTの前になると、カリキュラム自体がJLPT対策授業になります。10月入学生は、最初の三カ月は入ってきてすぐJLPT対策の授業になります。


まとめ

私は、「日本語が身についていれば、試験独特の傾向を少し対策するだけで試験に合格できる」のではないかと考えているところがあります。つまり、試験のために勉強するのではなく、学習内容が身についていれば試験に合格できると思っているんです。(伝わりますか?)

私の理論だと、このまま多読をしていれば、少しTOEICの対策をするだけで点数が取れるはずなんです(笑)

なので、B校の学校の授業をJLPT対策に切り替えるというのはあまり好きではありません。ただ、学生たちの目標が「進学」である以上、JLPTは切っても切り離せない問題なので、仕方ないかなと割り切っています。



学生管理(アルイバイト)

A校

・教師が一人一人と面談したり、40時間の申請をする際にバイト先などを把握しているようです。

・バイト先は学校から紹介することも可能ですが、基本的に自分で探しています。

・何人かオーバー〇ークの学生が出ています。

B校

・バイトをしたいときは許可書の提出が必要になります。更に毎月バイトの時間を書かせています。

・バイトは完全に学校の紹介制ですが、首にされた学生は自分で探しています。

・こちらも一人オーバー〇ーク疑惑がいます。


まとめ

オーバー〇ークはどうやっても防げないのはどうしてなんでしょうかね。人数が少なく、対策も進めているB校でさえ、怪しい学生がいます。B校は入管に対して学校としての管理実績を提示できるというメリットもあるのでしょうけれども…。

日本語を勉強したい学生が「学びたい!」と思える学校運営が肝になってくるのでしょうか。


教員管理

A校

母体が大きいこともあり、反応が素早いです。
ただ、あまり教壇に立たないまま管理職・専任になった方が多い為、面談で教室内の相談をしても雑談になって解決しない時があります。
そういう時は、非常勤のベテラン先輩先生と曜日がかぶったときに相談したり、横並びの先生と話し合ったりしています。まぁ、そこは臨機応変に、ですね。
あと、人の話を聞かない人がトップになってしまっているので非常に残念ですwwwこれ以上は個人情報なので伏せておきますww
ただ、本当に書類系は早いです。とってもありがたい!
日本語教師としての管理は微妙かもしれませんが社員としての管理は行き届いていると思います。

B校

母体が小さい&ついこの前まで傾いていたので、全く話が進まないですね~。誰がどんな仕事をしていて、どこへいつ何が必要なのか全く分からない。
多分、会社としてちょっとおかしいんだと思う。
まあド田舎の僻地なので、田舎マインドといますか、皆さんのんびりしてらっしゃる(笑)

まず、話が通じてない時がありますね。”学校見学”をしに行ったのに、突然面接始まったんでwww私、私服で面接受けましたからねwww

更に、勘違いが多い。自分の会社のことなのにwww
面談の時と雇用契約書の時給が変わっていたり、授業初日までに契約書の控えもらえなかったり、給与日が面談の時と雇用契約書で異なっていて、給与日が10日以上遅かったり…。
はっきり言えば、「そりゃこんなんじゃ誰も来てくれなくて当たり前だし、やめると判断した人の方が英断だと思う。人が来てくれないと愚痴を言う前に己の言動を反省した方が良い」です(笑)

この学校は、現場はやる気があってどうにかしようとしているのに、会社が現場をことごとく振り回している感じがしますね。まあ現場がやる気あるので、私も楽しく働かせていただいていますが、専任の採用面接ではハッキリと思っていたことを事細かに聞く予定です。はっはっはっは~。返答次第では他の学校を探します。(ちょっと怒ってる)


まとめ

ここまでつらつらと書いてきましたが、お役に立つ内容はありましたか?
また面白い違いがあれば更新しようと思います!

はっきりと言いますが、どっちがいい悪いではなく、どんな違いがあるかを書いただけですよ!

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