日本語教師オススメ!放送大学科目⑤新しい言語学('18)



新しい言語学('18) について、簡単にまとめてみました!
興味のある方は参考にしていただいて、ぜひ履修していただければと思います!
苦手な項目のところはうとうとしてしまいましたが、全体的に面白いなと感じる科目でした!

教材


(放送大学教材) 単行本 – 2018/3/1


内容

1.なぜ「新しい言語学」か?-新旧の違い-

旧言語額として、ソシュールの概念「ラング・パロール」や、構造主義言語学、ヤーコブソンの「音韻論」(母音の三角関係って絶対に検定の勉強で覚えますよね(笑)私は「イエアオウ」って覚えてました。)、アメリカ構造主義言語学、チョムスキーの「生成文法」…。
新しい言語学として、認知言語学、語用論、会話分析、などがあげられています。そして第2章で認知言語学についての基本的な考え方を学びます。

2.認知言語学➀-事態の捉え方と言語表現-

認知言語学は「言語表現には人間の事態の捉え方がかかわる」という考えに集約される…という話から、「視点・格・集合/離散的認知・捉え方の細密(語彙の上位レベルと下位レベルとか)・主体化/客体化」といういくつかの視点に絞って学ぶために、それぞれについて簡単な解説が入ります。
すごくどうでもいい話なんですが、私はこの認知言語学をに少し触れて、デザイン系のプログラミング言語に興味が出ました。教科書内にはそんなこと書いてありません(笑)

3.認知言語学➁-比喩-

はい、でましたー!もうここは、テーマを見ただけで「シミリー・シネクドキ・メタファー・メトミニー」を想像しますよね!ええ、出ますよ!!!!ちなみに私は、このカタカナ語が苦手で、未だにどれがどれだか分からなくなります(笑)比喩と隠喩と換喩と提喩でいいじゃん…。本当にここ苦手。読んでて脳内で足がもつれました。

4.認知言語学③-カテゴリー化、多義語と意味変化、文法化-

私はテーマを見て想像ができませんでしたが、キーワートしては「カテゴリー化、プロトタイプ、類別詞・多義語・意味変化、文法化」です。私はこの中で、カテゴリー化・プロトタイプと多義語しか分かりませんでした。
ここで「時空間メタファー」というのが出てくるのですが、もうこんがらがって大変だった!後?前?以前?行く年くる年?これから先?ちょっと難しい。自分がなぜこれを無意識的に使っているのか意味不明(笑)

5.認知言語学④-認知言語学と命名論-

ここはキーワードに「命名論、表示性、表現性、再命名、比喩」などがあげられているんですが、簡単にまとめると、名詞?名前の付け方のパターン?といえるのかなと思います。
例えば『再命名』は、もともと【酒】という言葉があったが、洋酒と区別するために【日本酒】という語を用いられるようになり、この現象をのことを言うそうです。ここら辺は、養成校で勉強した記憶がありません…。覚えていないだけかもしれませんが(笑)

6.言語習得論➀-母語の習得と臨界期-

臨界期~語彙爆発~。私が一番面白いと思ったのが、『自閉スペクトラム症児の音韻学習』という項目でした。就学前の自閉症スペクトラム症児は母語の音素の弁別機能が同年齢の定型発達児より低いという報告があり、定型発達児は母親たちの語り掛け(声)をより好ましく感じ、自閉症スペクトラム症児は機械音的音声を好む傾向にあるそうです。つまり、音韻体系が学習できない子供は機械的な音声をより好むとのこと。
じゃあ、機械音的音声に母語の音素的なものを作れば、どうなるんだろう?とか考えていました。

7.言語習得論➁-概念の取得と語意学習-

教科書は語意って書いてあるんですが、語彙ではなく語意でいいのかは不明です。
3歳児がネガティブ感情を理解するのは難しいというのが面白かったです。子供は生後五か月ごろから、非言語情報で感情を理解し始めるが、言語習得が始まる2歳ごろからは非言語より言語を優先して処理するんだとか!
人間って不思議~。この時点で子供は暗黙のルールも一緒に学ぶのではないかとのことでした。

8.言語習得論③-多言語環境における言語習得-

バイリンガルですね。私自身がモノリンガルで、特に第二言語も話せず、あまり身近な話題ではないのですが、日本で生活する外国人が増えれば増えるほど、こういった知識は必要とされますし、今の教育現場でも必要とされているのではないかと思います。
所謂外国につながる児童の日本語教育や、取り出し・入り込み授業に携わる方には興味深い内容ではないかと思います。

9.語用論➀-言外の意味のコミュニケーション-

私はいまだに『語用論』の意味がいまいち腹に落ちてないんですが、”人が言葉を用いて何を成すか”を追求することを頭に置けばまず大丈夫だと。
ここでは「協調の原理、4つの原則、レトリック」などが取り上げられています。
グライスの協調の原理とか、検定必須用語ですよね。量質関係様態…。この会話は、何の原則から逸脱しているか、とか、そんな問題ありましたよね。

10.語用論➁ー意味論から語用論へー

旧言語学で、これらのトピックにかかわりが深いものが意味論なので、その理論的否面から、語用論を探る回です。
ダイクシスとか出てきます。ん~頭がいたい(笑)

11.語用論③-日本語の語用論-

前回からここらへんにかけて、すごく苦手です。私に言えることはありませんので、キーワードだけ書いておきますね(笑)
「た・効率と配慮・言葉の遠近・敬語・対・ため語」
私はため口って言う派なのですが、ここではため語でした。

12.談話分析ー話しことばの連なりから見えてくることー

文以上のまとまりをいう「談話」を分析する回です。談話構造、談話の単位、ターン、隣接ペア、繰り返し…どれも聞き覚えのある言葉ばかり。
ちなみに、私は生粋のオタクなので、自分の好きなことはターンも考えずに一生しゃべってるタイプです。コミュ障です。
こんなんで、学生に会話の授業できるのかしら…。

13.社会言語学➀-社会におけることばのバリエーション-

ここは言葉のバリエーションってことで、「属性・集団言語・地域差・世代差・男女差」などがキーワードになっています。検定だと方言、若者言葉、役割語、ネオ方言、新方言あたりでしょうか?

14.社会言語学➁-ことばの変化,ことばへの意識-

ここでは、言語変化として流行語や言葉の乱れなども扱われています。個人内での経年的言語変化はレパートリーが広がる方向での変化ということができると書いてあって、私が死ぬまでにどんなレパートリーを持つのか気になります!そう考えると、難しい言葉をよく知っている藤井聡太さんなんか、素晴らしいですよね。個人的にはニューヨークのrの発音の話が面白かったです。

15.心理と社会から見る人間の学

ここはこの科目の全体のまとめになります。
特に、1-5章までは「対比・区別・置き換え・まとめる」と仮に呼べる4つの方程式がかかわっているんじゃないかというはなしは、これをどうにかビジュアル化したいという欲望を抱いた面白い話でした。



今の日本語教育より、認知言語学的観点から一歩踏み込んだ面白い科目だったと思います。
現行の検定にどれだけ対応しているかはわかりかねますが、面白い科目だったので機会があればぜひ!おすすめです!


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