前書き
ここ数カ月、特にメンタルの調子が悪かったのですが、とうとうパニックになってしまい、病院を受診したところ、適応障害抑うつと診断されました。
激務や周りの無理解にさらされやすい日本語教師という仕事をしている方々に、私の経験が役立てばいいなと思います
なんだろう。今度からこのブログの名前は「適応障害になった日本語教師の学び方」とかにしたらいいのかな。
職場の環境
仕事量の話
私は養成校卒業してから4年間、A告示校で勤務していて、途中で掛け持ちを始めたB告示校で今年の4月から専任となりました。
非常勤講師時代は、A告示校の考え方で非常勤は担任や試験対策、定期試験の作成をしないことになっていましたので、4月から初めての専任としての仕事、担任としての仕事、非常勤講師の管理、様々な仕事をこなさなければなりませんでした。
そしてこのコロナです。まともに出勤したのは6月でした。
専任としての初めての仕事に手いっぱいの中で、コロナ対策のオンライン授業もすることになり、ネットネイティブ世代といえども、かなりの仕事量だったと思います。
入国が間に合った学生に通常授業をして、同時に未入国学生のオンライン授業。1クラスの担任なのに、実質2クラス見ている状況です。
未入国学生にはオンライン上で宿題をさせたり、出席管理をしなければなりません。
10月になれば10月の未入国学生に対してのオンライン授業が始まります。4月と10月ではレベルも違うため、異なった宿題を作成しオンラインで提出させなければなりません。
本当にGoogle様には頭が上がりません。基本的にすべてclassroomでやっています。
今、一番愛しているのは間違えなくGoogle様ですね。
でも、それも、私が使い方を学んでclassroomを使おうと提案していなければ、ずっとPDFで紙の宿題をやり取りしていたんです。使い方も布教しました。私なりに仕事を簡素化しようともがいていました。
11月から12月にかけて、規制緩和による未入国学生の入国が始まります。が、勿論学期関係なしに入国はバラバラで、10月生と4月生が混在しています。
遅れて入国してきた学生はもうオフラインのクラスのレベルには届かないので、必然と新しいクラスを開講することになります。それも担任は私です。
オフライン2クラス、オンライン2クラスの実質4クラス管理です。
更に、コロナで不足した授業を補うために、1日5コマ授業をしなければならず、普通の授業でさえ負担が大きくなってきました。その決定が開始1週間前という。カリキュラム作って繪データのUP、学生管理しているこっちの身にもなってほしい。
そしてクレーマー学生の対応です。うちのクラス、クレーマーいるんですよ。さんざん振り回されてきたんです。そういう学生に限って日本語レベルが低いため、理解してくれる人(つまり担任や教師)にぶつけてくるんですよね。
ものすごいストレスだし、おかげさまで仕事が何も進まない。
雪だるま式に増えていく仕事たち。
人間関係の話
私が勤務している学校は所謂株式会社という本社があり、そのグループとして日本語学校を運営しています。ここでピンとくる方はベテランの方だと思います。
そうなんですね。金儲けのことしか考えておらず、日本語教育の知識や理解しようという姿勢どころか、授業の質度返しの失礼なことばかり言ってくるんですよね。
日本語学校を合法人材流入システムだと思ってるんじゃないですかね、知らないけど。
言いたいことはいろいろあるし、愚痴もたくさんありますが、守秘義務があるので詳しく書くことが難しいです。
ただ一つ、私が一番メンタルに来たのは「忙しいって言うけどさ、書類作るのなんてあたりまえじゃない?授業時間以外、仕事しているかなんてわからないし」って言われたんだそうです。
私はその時授業に入っていて、校長と主任がその本社の人間に言われたのを後で聞きました。
多分、これが一番堪えたと思います。
じゃあ、お前らが”事務所”って書いているところ、「事務所にいるだけで仕事してるかわからないじゃん」て思ってもいいんだよな?って思いました。
想像力の欠如ですよね。
こういう考え方なので、クラスが開講するにも関わらず「コロナで収益マイナスだから専任だけで授業しろ」とか言うわけですね。余裕で告示基準オーバーです。
ちなみに1クラスあたりの学生数もオーバーです。これは入管が仕方ないって言ってるので問題ないとは思いますが。
授業の質とかお構いなし。非常勤全員首切れとかいう。
なのに「他校と比べてJLPTの合格率悪くない?」とか言ってくるんです。殺意覚えますよね。100均に安全性は求めても、質は求めるなよ。って思いました。数々の無知な発言、お里が知れるから他校の方に言わないでほしい。恥ずかしい。
時系列
7月:怒りっぽい
残業のし過ぎと、学生の度重なるルール違反を叱るのにものすごく疲れました。ちょうどこの時期の記事ですね。この時は私もまだ担任業務始めたてで肩に力が入りすぎていたと思います。学生に申し訳なさを感じます。こうやってお互いに大人になっていくんですね。
そのあとクレーマーがまた一発やらかしてくれます。
この時は、もう少しで夏休みだからそこまで頑張ろうと思い、乗る切ることができました。
それでも疲れは8月まで引きずり、少し怒りっぽかったような気がします。誰に当たるわけではありませんが、お風呂でずっと独り言を言いながら怒っていました。
9月:自尊心の傷
学生に面と向かって(例のクレーマー)「あの先生よりあなたの授業は悪い」と言われました。当時はかなりへこみましたが、いろいろ鑑みて、ほかの学生に言われるならまだしもクレーマーさんに言われる筋合いねえなと思って普通に授業しました。でも死ぬほどへこんだ。死にたいと思いましたね。
会社は会社でふざけたこと言ってきて、現場の人間と本社の人間が会議で大喧嘩。とめに入っても、私まで攻撃されて、もうなんだかな。
おじさんたち、都合のいいように記憶改ざんするから本当嫌。記憶力危うくなったら、引退するべきだと思う。
10月:制御不能
突然の直属の上司の人事異動。新しい上司が来ました。いい人なのですが、なれるまではやはりみんな居心地の悪さというか、気を遣う心理的負担があり、教務室もピリピリしていました。
このころの私は、気分の浮き沈みを感じていて、突然電車の中で涙が出てきたり、休日に一日中泣いていたと思ったら、翌日は一睡もしないで出勤したりしていました。
11月:崩壊
過去最高の残業時間と、例の本社人間の”仕事しているかわからない発言”と、毎週休日出勤してのJLPT対策、12月から始まる5コマ授業の対応、遅れてくる学生のカリキュラム作成とオリエン対応、突然入学してきた聴講生の取り出し/入り込み授業、もう書ききれないほどしなければいけない仕事が山積みです。しかも担当クラスが、12月から新しい教材変わるんですよ。教材分析も教材作成も間に合わない。それどころか授業準備も自転車操業。12月には中間テストが控えていて、テストも作らなければいけない。何も終わらない。
初期症状
▶情緒不安定
残業中に「仕事が終わらない」と叫んでみたり、常に何かしら文句言ってる気がします。
ずっと気分が落ち込んでいて、ため息と生あくびばかり出てきます。
▶体調が悪い
毎日起きるのが辛くて体が重くて鞭打って出勤していました。普通に生活しているだけなのに常に息苦しくて、首を絞められたように頭がうっ血している感覚があります。
何時間でも寝られるのが取り柄の私が、朝4時まで寝られなくて2時間睡眠で出社したり、体がむずむずして寝られなかったり、かと思えば20時間も寝ていて一日が消えたりしています。
▶食欲がない
ここ一週間の食事の回数、計6回とかです。とにかく食欲がない。
▶短期記憶死亡
記憶力も低下していて、目の前で同僚の名前言い間違えたり、病院の予約間違えていってしまったり、5年も通っているのに30分も建物内で迷子になったり、乗る電車を間違えて折り返して目的方向から逆走しているのに気が付かないで遅刻したり、顔を合わせて「何日の何時からね」って言われてメモしているのに、「すみません、もう一回いいですか」とか言って何度も聞きなおしてしまったり。
短期記憶が爆死しました。
▶仕事が進まない
こんな感じでケアレスミスが多発するので、仕事が全然進まない。ひたすら仕事は増えていくので、減らない。頭が回らない。オンラインの宿題5日分作るだけで午前3時間が消える。前なら2時間で作れていたのに。
忘れっぽいので、仕事中に思い出したことを途中で行い、脇道にそれることが多いので一つの仕事に区切りがつかない。かといって、私も自分の記憶力をもはや信じられない状況なので、メモしても誰かに伝えても、今やらないとまた忘れる恐怖感で目の前の仕事も手につかなくなります。あと漢字とかも思い出せません。この前は銀行って書けませんでした。
そして最後にクレーマーのワンパンが来ました。
受診
そのクレーマーの対応の後、定期通院の日だったので病院を受診したところ「今日は予約入っていませんよ?」と受付のお姉さんに言われ、私、待合室で泣く。
たまたま主治医があいていたので入れてもらい、呼ばれてカウンセリング室に入った途端「先生、私もう無理です」って言って号泣。
何があったのか、説明しようにも支離滅裂で、今までの通院で言わなきゃいけないのに忘れて言えなかったこともメモにまとめていたので、それを言ってもシクシク泣いたまま。
そうそう。通院しているときに言わなきゃいけないことまで忘れていたんです。
「もうパニックになっているから一か月休職しよう」と言われました。
休職するか否か
でも、私は今休職はできないと突っぱねてしまいました。
11月の休日授業も学生はすごく嫌がっていて、でも「先生も頑張ってくるから来てよ」って言ってきてもらう約束をしているので、11月に休むのは人として私のポリシーに反するのでダメだなと。
じゃあ12月から?と考えましたが、12月が遅れてきた学生が入国してきます。ただでさえ少ない人数でコマを回しているので、一人でも消えたら回りません。1日5コマなので、午前午後の通し授業もできません。休憩10分です。
ただでさえ普段から通院していて、みんなに協力してもらっているのに、申し訳なさでいっぱいでした。
先生は「それは会社がやることだから、あなたはそんなこと考えないで休みなさい」と言ってくれたのですが、なかなか首を縦に振ることができませんでした。
なので、
➀お守り代わりの薬をもらって、どうにか勤務を続ける
➁今すぐ休職
の2つを提示されましたが、薬にしておきました。
多分休職する
ということで、現状まだ出勤していますが、年内の授業が終わり次第休職することになると思います。
今、これ書いている時間が夜中の3時なのですが、まあ寝られないから書いているわけですね。結局、休まない限り現状は回復に向かわないのだということですね。
主治医が休職を進めてきたことも今回が初めてだったので、自分がもう来るところまで来てしまっているには、なんとなくわかっているつもりです。
なので、何か大きなミスのフラグが立てば、みんなに迷惑かける前にすぐ休職できるよう準備はしています。突然そうなっても問題ないように、個人PCのデータはすべて共有に保存しました。
あとは、私がどこまで持ちこたえられるかです。
目下の目標はJLPTの試験会場に学生を案内するところまでです。
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